■

『Storm of the Light's Bane』　９５年
　９３
スウェーデン出身、ブラックメタルバンド『ディセクション』のセカンドです。

あぁたまらん。。。ディセクションを聴いていると、どうもリビドーがこみ上げてくる。疾走感抜群のブラストビートに、メロディアスに聴かせる絶妙なデス・ヴォイス、近寄るものすべてをなぎ倒すような怒涛のギターリフ。何もかもを恐怖にかきたてる残虐性は他に類を見ない。時折はさまれるアコースティックギターの音色、叙情的なギターフレーズが涙を誘う。悪魔の咆哮に内包されている哀しみは何なのだろうか。暗黒美旋律にすべてが包まれたときこれがブラックメタルなんだと理解できる。

このアルバムの紹介をするために引っ張り出して聴いていたんですが本当にたまらん。１ｓｔと比べると少し正統派よりになり、様式美もスケールアップ。僕はこっちのほうが好きです。この時代のブラックメタルの中では一番分かりやすいサウンドでしょうね。あぁたまらん。。。

↓Dissection - Night's Blood

２００６年８月にはジョン・ノトヴェイトが拳銃で自らの命を絶ったということが伝えられた。己の信念を貫くためという理由は理解できませんが本気のブラックメタルバンドであったことは確かです。ご冥福をお祈りします。