『Rising』 76年
虹を翔る覇者 98
レインボーの2ndです。


リッチーのキャリアのなかでもトップに君臨している作品です。一曲目の『タロット・ウーマン』でいきなりノックダウン。ラスト二曲、『スターゲイザー』と『ア・ライト・イン・ザ・ブラック』は鳥肌たっちぱなし。曲数は六曲と少ないんですがすべての曲の質が高すぎる。リッチー・コージー・ディオの三人が絶妙なバランスでバトルを繰り広げ極限までアルバムの質が高まっています。リッチーがギターをかき鳴らせば天が答える、コージーがパワフルなドラミングで大地を揺るがす、ロニーの歌声は聴くものすべてを巻き込んで高みに昇華させる。トップクラスのアーティストが三人も集まってかみ合うこと自体奇跡のような気がします。


これに続く『バビロンの城門』は『ロング・リブ・ロックンロール』『キルザキング』『バビロンの城門』と、キラーチューンに恵まれてむしろこっちの方が有名だし評価も高いかもしれない。けど『Rising』はそういう次元を超越しています。そいでもって邦題もかっこいい『虹を翔る覇者』


こんなアルバムが作られていた時代ってどんなんだったんだろう。



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