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『Angels Cry』 93年
95
ブラジルのメタルバンド「ANGRA」の1stアルバムの紹介です。主要メンバーに変更が多いのでとりあえずこのアルバムを制作時のメンバーを。
vo.アンドレ・マトス
Gt.キコ・ルーレイロ
Gt.ラファエル・ビッテンコート
B.ルイス・マリウッティ
Dr.マルコ・アントゥネス
僕はアングラの事をメロスピとかパワーメタルだと思ってたんですよね。90年以降に売れているメタル・ハードロックバンドはメロスピ・メロデスだったりメロディアスハードが多かったし、雑誌とかを読んでもそのように書かれていたので。いざ聞いてみると疾走感はあるけどメロスピのようにすっと突き抜けていく感じがない、パワーメタルのようなゴリゴリ感もない、構成が複雑な気がする。こいつらはプログレッシヴメタルだなー。。。という感じでした。聞けば聞くほどよさがわかってくるという奴です。
アングラの売りである「ブラジルの民俗音楽(サンバ?笑。)とメタルの融合」がプログレの要素が強いにもかかわらず聞きやすさを与えてるんだろうなー。
代表曲の「carry on」と「Angels Cry」文句のつけようがありません。イントロ→疾走感のあるメロディー→壮大でシンフォニックなソロ→一気に転調してアウトロへ。この流れは完璧です。後はケイト・ブッシュのカヴァーの「WUTHERING HEIGHTS」(恋のから騒ぎのオープニングテーマね)これが巧い。女性ヴォーカルをこうも巧く歌える人はほとんどいないんじゃないかなー。ギタリストのアレンジや演奏・作曲能力が優れているのはもちろんなんですが、ヴォーカルがぴか一ですね。ハイトーンだけでなく中音域でも巧く歌える。だから色気があるのかな。ハイトーンだけだと飽きやすくなるんだけど中音域でもこのくらい巧く歌えるのは素晴らしい。ディオと良い勝負だよ。
↓Carry On
↓Angels Cry