『THE CRUSADE』 06年
Crusade 93
本日は新世代メタルのツートップといわれているフロリダ出身のバンド、TRIVIUM(もう一つはアヴェンジド・セブンフォールド)の「The CRUSADE」の紹介です。


このバンドは1st、2ndが共に高評価を得ており、2ndアルバムはkerrang!のアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いておりました。2ndまでは、リフはメタルなのに、ヴォーカルがいま流行のスクリーモ路線でしたが今回のアルバムからはメタリカのジェームズのような歌唱法で勝負してきて、よりメタルらしくなっています。メタリカの「Kill 'em All」の荒々しいスピード感と「METALLICA」のヘヴィさをあわせもったような作品です。このように言うとデスとかブラックメタルの様な猟奇的なメタルを想像する人が多そうですが、そういうわけではありません。美しいメロディーラインのヴォーカルパートやコーラスも取り入れているので絶妙なバランスを保っています。


二曲目収録の「DETONATION」が一番耳に残った気がします。メタリカの「enter sandman」が速くなった感じです。この曲にはちょろっとスクリーム・デスヴォイスが聞けますが気になりません。むしろいい具合です。13曲目の8分にも及ぶインスト「The CRUSADE」はこれまたメタリカの「ORION」のようです。このアルバムはメタリカに影響を受けているのが顕著に分かります。よく「第二のメタリカ」とか言われていますからね。もう少しオリジナリティーが加われば完璧です。そういう意味ではA7Xに一歩遅れをとっていると思います。A7Xのほうが割とキャッチーなのに比べて、TRIVIUMはヘヴィなので苦手な人にはちょっと敬遠されそうな気もします。まぁ、この二つのバンドはスクリームをやめた時点で、他のバンドより一歩も二歩も先に進んだはずです。流行り物は廃れてしまうのが世の常ですから。この両バンドには今後も大期待です。メタル復権の日も近いはずです。。。

Trivium Live- Master Of Puppets


TriviuM - Detonation (Live At Rock Am Ring 2006)